山鹿ピアノ工房

調律・修理・販売・移動

オーバーホールのご紹介

ピアノは木材や羊毛などの自然素材を使っている為に、使用によって各部の部品が消耗していきます。しかし、部品を交換することによって機能・性能を回復させることが可能です。このグランドピアノは1971年に製造されたヤマハのC3です。30年前に一度全弦交換をしていて今回が2度目のオーバーホールになります。2020年で49年経過していますが、外装修理も実施しているので新品と見間違う程に綺麗になりました。
所有されているピアノを修理やオーバーホールで見た目にも綺麗にし、機能と性能を回復して弾きやすいピアノにすることができます。

塗装ブースがある工房に搬出します。

解体前に状態チェック、響板ニスが変色しています。

ピアノ線、チューニングピンを外します。

フレームを外します。

ピアノ線の太さ(番手)の配置をチェックしています。

フレームの金粉を塗り直しました。

外装を修理して(譜面台の燭台部分)再塗装します。

外装を修理(脚柱)と鍵盤蓋をバフ研磨します。

響板のニスを塗り直しました。

ピアノ線を張る前にピンブッシュの打ち込みと穴あけ。

次高音部を張弦中。

中音部〜高音部のピアノ線が張り終わりました。

白鍵上面の貼り替え、黒鍵は黒檀に貼り替え。

鍵盤ブッシングクロス・木口の貼り替え。

バックチェックスキンを貼り替え。

ダンパーフェルトの貼り替え、ヘッドとワイヤーも磨きます。

全弦の張り替え完了。

ダンパーレバーのスキンとクロスの貼り替え。

ペダル箱の軸受けやクロス類を交換しました。

鍵盤鉛を加工や追加してタッチウェイト調整をします。

3弦のレベル合わせを調整します。

オーバーホール後にピアノ室に設置完了。