山鹿ピアノ工房

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昭和天皇・御大典記念ピアノ

昭和3年に昭和天皇の御即位の記念として、日本楽器製造株式会社(現ヤマハ)が製造したピアノ。上前板に向い合う鳳凰が彫られており、現存するのは全部で4台だけと言われています。熊本市の古城楽器も同型を所有されており、現在帯山本店で展示されています。
102歳の現役ピアニスト室井摩耶子さんが、6歳の誕生日に買ってもらったとエッセイに書いておられます。月刊ショパンの2020年3月号にこのピアノの写真が掲載されました。

全体

鍵盤は85鍵、7オクターブ A2〜A5

上前板

上前板に向かい合う鳳凰が彫られています。

アクション

ハンマーレール部の表記。

鍵盤蓋

鍵盤蓋は2段階で開くタイプ。

譜面板

上前板が傾斜して譜面を置くことができる仕様。

エンタシス柱

額柱と脚柱はギリシャ神殿風のエンタシスの柱。

象牙鍵盤漂白前

象牙鍵盤は長年の汚れを漂白しました。写真は漂白前。

鍵盤YAMAHA

鍵盤蓋のブランドネームは他の時代にもない筆記体。

鳳凰図1

古城楽器で所有の同型。金粉で鳳凰が鮮明に見えます。

鳳凰図2

上前板の拡大写真。向かい合う鳳凰の図です。